作品解説

商品詳細

2019年12月に軽井沢ニューアートミュージアムで個展を開催したMatthew Rose(マシュー・ローズ)による国際的なメール・アート・プロジェクト、A Book About Death。

日本での初展示を記念して作られたトートバッグ(2-way style)です。


A Book About Deathについて:

マシュー・ローズが考案、キュレーションを行なった国際的なコラボレーション・プロジェクト。

2009年にニューヨークのエミリー・ハーヴェイ・ファンデーションから始動したプロジェクトであり、メール・アートの提唱者であるレイ・ジョンソン(1927-1995)と彼の作品「A Book About Death」(1963-1965)、そしてフルクサスのアート・ディーラー、エミリー・ハーヴェイ(1941-2004)への追悼の意が込められたインスタレーション作品です。マシュー・ローズはこの作品のために、死をテーマにしたカードの制作をアーティストたちに依頼、それらを500枚集めると未製本の本となるというコンセプトです。

個別にボックスに入れられギャラリーの床に配置された各アーティストの作品は、共同墓地を思わせます。来場者は、それぞれのボックスからカードを選ぶようにいざなわれ、それがひとつの完全なアート作品となるように、自由に一枚ずつ選んでいきます。ボックスからボックスへと移動してカードを得るには、まず膝を折り曲げてしゃがみ込まなければならない。この一種の苦行は、「A Book About Death」というプロジェクトに不可欠なパフォーマンス性なのです。

このプロジェクトの出発点となった作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)に収蔵されています。この共同プロジェクトは継承され、先だっての9月、ニューヨーク州ロングアイランドのアイスリップ・アート・ミュージアムで10周年を迎えました。これまでにおよそ50ヶ国から7,000人ものアーティストが参加、展示はヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、オーストラリアなど30ヶ所に及びます。

マシュー・ローズ 軽井沢ニューアートミュージアムでの個展URL(2019年12月)
http://knam.jp/gallery/2019/11840/