作品解説

Vtre No.6　（フルクサス新聞第6号）1965
1960年代にニューヨークで始まった芸術グループ「フルクサス」は既存の芸術行為ではなく新しい概念を芸術に加えるために様々な活動を行った。当時はアンダーグラウンドな芸術集団であったが、後世に与える影響は大きく、現代での評価は非常に高い。参加していたアーティストは世界中にいて現代では有名な人が多い。グループのリーダーはリトアニア出身のジョージ・マチューナスで世界の様々なアーティストにグループの参加を呼び掛けた。メンバーには、ユニークな芸術作品を制作するアーティストが多数参加している。オノヨーコ、靉嘔、ナムジュン・パイク、ジョセフ・ボイスなどもメンバーで新しい芸術表現を追求していた。この作品はマチューナスが作ったフルクサスの新聞の第6号である。マチューナスは芸術作品をたくさん作り、スーパーマーケットの商品のように売るという新しい表現行為を実践するためにアートの通信販売をするためのカタログを制作して新聞に載せている。今では有名なアーティストの作品が驚くほど安い価格で実際に販売されていた。