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具体美術協会

二科会で活躍した画家「吉原治良」が1954年に関西の若いアーティストを集めて結成した芸術グループが「具体美術協会」である。
「具体」は「人のまねをしない」という考えの下、今までにない新しい表現行為を追求する集団として発足する。したがって、各メンバーは独特の制作方法を編み出していく。
「白髪一雄」はキャンバスを床に広げ、その上に落した絵具の上から足で絵を描いていく。
「嶋本昭三」はガラス瓶に絵の具を詰めてそれを画面にたたきつける。「鷲見康夫」はそろばんに絵の具をつけて画面の上を走らせる。「元永定正」は絵の具を画面の上に流して絵画を制作した。
こういった作家独自の方法論で制作された作品は今までにない独特の表現となっていった。
作品の発表方法もユニークで特別なものであった。芦屋の海岸近くの公園における野外展の開催、百貨店の屋上からアドバルーンに絵画をつけて飛ばす空中の展覧会、劇場の舞台での作品発表など、今までにない発表方法は作品もユニークなものを作り出す。「田中敦子」の電気服、「村上三郎」の紙やぶり、「金山明」の舞台で膨らむ巨大なバルーンなどはこういった中で生み出された作品である。こういったパフォーマンスやアクション表現はその後絵画に収斂していく。アクションが絵画に遷移することで二次元の絵画世界においても独自の表現が生み出されていく。
「具体」は1972年に「吉原治良」の死によってグループとしての活動を終了する。
しかし、その後もメンバー各人の活躍は継続し、戦後日本の前衛美術に大きな影響を与え、世界的にも高い評価を得ている。

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