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嶋本昭三(1928-2013)

嶋本は具体の中でも最も古いメンバーの一人で、グループ名「具体美術協会」の命名、機関紙「具体」の制作、白髪など「0会」のメンバーのスカウトなどグループに大きな貢献をすると同時にビン投げによる絵画の制作(これには大砲による絵画も含まれる)によりアクションや破壊などの要素を画面に持ち込むことを実現した。
具体の後期には方向性の違いにより具体を退会して独自の道を歩むがこれは嶋本の芸術に対する熱意の強さによるものであり、その後の活動は具体時代以上にユニークなものとなる。
嶋本の作品で最も有名な作品群は「ビン投げ」による絵画で、投げられたビンが割れて中に詰められていた水に溶いた絵の具が画面上で弾けて作られる画面は美しく、力強い表現であり、偶然性により興味深い画面がオートマチックに作られていく特別な作品となっている。
また、郵便を使ってアーティスト間で作品をやり取りしてネットワークを構築する芸術「メールアート」、頭を剃ってそこに文字や絵を描いたり、映像を映す「ヘッドアート」、女性の体に墨を塗って転写する「女拓」など新しい表現活動を進めて行き、海外での評価は非常に高い。また、芸術グループ「AU」の運営や大学などで後進の育成にも力をそそいでいる。

嶋本はメールアート活動を実践する中で様々な書籍や印刷物を制作している。それらは現在では入手が不可能なもので、貴重なアイテムとなっている。

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